0.5世紀おじさんライフ

209万分の1人の日常 ~1973年生まれは209万人~

【にち10ボツ7】引っ越しの思い出

40年以上むかしの

わたしが幼稚園年長だったころの話し

 

家族四人で二間しかない古いアパートから

新築の分譲マンションに引っ越すことになった

 

当時の新築マンションの設備が

幼稚園児だったわたしには目新しいものばかり

 

蛇口をひねるだけでいつでも出てくるお湯

お風呂場にはシャワーというものがあり

広いベランダには洗濯物も干せる

 

なかでもカルチャーショックだったのは

洋式便座

 

座ったままの楽な姿勢で大便ができる!

と幼いながらも感心したことを覚えている

 

そんな新築マンションの洋式便所で

引っ越し直後、ちょっとトラブルが起こった

 

当時はまだ、男性にも座って小用をしなさい

という風潮はなく

便座をあげて立ったままするのが普通であった

 

幼稚園児だったわたしにも

当然そのように指導され、小用には何の問題もなかった

 

だが、誰かが便座を使うときになると

いつの間にか便座が濡れているのだ

 

わたしは指導どおり便座をあげて小用しているし

あげた便座のおもて側までぬらすほど

やんちゃに飛び散らかせることもない

 

どこからか水漏れでもしているのではないかと

親が業者さんまで呼んで調べて貰っていた

 

あれこれ調べて貰ったが設備的には問題がない

だとすると、やはりわたしの使い方が怪しまれた

 

そう、原因はやはりわたしだった

 

当時、一般的であった便座奥にタンクがあり

その上に手洗い設備が一体になったタイプのもの

 

その手洗い設備が幼稚園児のわたしには

高すぎたのだ

 

便座の横から懸命に手を伸ばすが

手に当たった水は辺りに飛び跳ね

便座を濡らしていたことが判明した

 

何でもないようなことが

幸せだったと思う~♪

ような引っ越しの思い出です

 


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